住まいの豆知識・コラム
知っていますか?給湯器の最適な温度設定
投稿日:2026年01月21日
1年で最も寒い時期を迎え、朝晩の冷え込みも一段と厳しくなりました。そんな季節だからこそ、温かいお風呂やシャワーがいっそう心地よく感じられますが、その一方で燃料費や光熱費が気になる時期でもあります。
こうした中、毎日使う給湯器の温度設定を見直すことが、快適さと節約の両立につながることがあります。
シャワーを40℃で浴びたいから、給湯器の設定も40℃?
好みにもよりますが、シャワーで心地よいと感じるお湯の温度は40℃前後ではないでしょうか。40℃のシャワーを浴びたいなら、給湯器の設定温度も40℃。一見すると無駄がなく、合理的な使い方に感じます。しかし、特に寒い季節はこの設定が、かえって効率を下げてしまうことがあります。
給湯器も「余裕」が大事
冬場は、「水道水の温度が大きく下がる」、「配管や浴室が冷え切っている」、「シャワー中も熱が逃げやすい」などの条件がそろいます。この状態で給湯温度を40℃に設定していると、給湯器は常に余裕のない運転を強いられます。その結果、「温度が安定しにくい」、「再加熱や燃焼の回数が増える」といった状態になり、かえってエネルギーを消費しやすくなるのです。
おすすめは「給湯器の温度高め+混合栓で調整」
そこでおすすめしたいのが、給湯器の設定温度を50~60℃にし、シャワーは混合栓で40℃前後に調整するという使い方です。給湯器に余裕を持たせることで燃焼が安定し、無駄な再加熱が起こりにくくなります。また、シャワー中の温度ムラも少なくなります。その結果、トータルでのエネルギー消費が抑えられ、結果的に光熱費の節約につながることも少なくありません。
高温設定をする際の注意点
給湯器の設定温度を50~60℃にする場合は、安全面への配慮が欠かせません。高温設定のままシャワーを使うと、出し始めに熱いお湯が出ることがあるため、必ず混合栓で水を混ぜながら温度を調整するようにしましょう。特に、いきなりお湯を全開にする使い方は避けたほうが安心です。
また、50℃以上のお湯は短時間でも火傷につながる可能性があります。小さなお子さんや高齢の方がいるご家庭では、シャワーを使う前に温度を確認する、声をかけ合うなど、普段以上に注意することが大切です。サーモスタット付きの混合栓であれば、設定した温度を保ちやすく、急な温度変化も起こりにくいため、より安全に使用できます。
高温設定はあくまで給湯器側に余裕を持たせるためのものであり、シャワーを高温のまま使うことが目的ではありません。適切に温度を調整しながら使うことで、快適さと省エネ、そして安全性を両立することができます。
給湯器の温度設定のポイント
給湯器は毎日使う設備だからこそ、設定や使い方を深く意識する機会はあまり多くないかもしれません。しかし、冬場のように条件が厳しくなる時期は、普段の使い方が快適性やランニングコストに表れやすくなります。
給湯器の温度設定と、実際に使うお湯の温度を分けて考えることは、そのひとつの考え方です。必ずしも正解がひとつあるわけではありませんが、設備の特性を踏まえて使い方を見直すことで、今までと違いを感じられる場合もあります。寒い季節の参考として、無理のない範囲で取り入れてみてはいかがでしょうか。


